上手な伝え方のノウハウを学べば学ぶほど、伝わらなくなる理由
香川県高松市の
強みを引き出す話し方コンサルタント
池田弘子です。
今朝、とっても素敵な話を聞きました。
お伝えさせて下さいね。
私が社員さんの
教育研修をさせて頂いている会社があるんですね。
その会社でのミーティングでの話。
ミーティングでは毎回
誰か1人が
3分間、自分のことを話す
というワークをやっています。
今朝は、ベテラン女性社員の
番でした。
彼女は、
その会社の中では
トップの右腕の存在です。
トップの言葉を1きけば
「ああ、はい、こういうことですね」と
他の社員達に
丁寧に伝えてくれる存在です。
司令塔のような役割を果たしつつ
お客様の対応も全面でこなします。
そんな彼女は2児の母。
みんなの注目の中
彼女はゆっくり話しはじめました。
「私、こないだ、45歳になったんです。
もう子供も大きくなり
最近やっと、
コーヒーいっぱいを味わって
じっくり満たされていることを感じられるようになりました・・・
こんな心地を感じられることが今、とっても嬉しくて・・・」
それから
彼女が育った環境のことを
話してくれました。
彼女が生まれ育ったのは
徳島のまだまだ「村」が残っているような
ところです。
小学1年生の頃から
たった一人で山を越え
1時間もかけて!登校していたんだそうです。
ちっとも怖くなんてなかったんですって。
中学生からは
寮に入り、
他人と一緒にご飯を食べてきました。
さみしい
とか
こわい
とか
不安
とか
感じたことは一度もなく
いつも地域の大人たち
寮の仲間達と
家族と同じように暮らしていたので
人はみな家族
心はいつも繋がっている
という状態が「あたりまえ」の中でずっと過ごしてきました。
20歳で出会った人とすぐ結婚し、
波乱万丈はあったけれど
今は、最愛の子供達がだんだん大きくたくましくなっている。
いろんな大変なこともあったけれど
その全てが全部宝物のように
彼女の中に満たされて貯まっていることを
聴いている誰もが感じました。
今、不思議と
とっても満たされた心地を
味わっているんだと
にっこり締めくくりました。
年を重ねていくのも
悪くないものよ。
一生懸命生きてきたから、
そう、感じるんですね、きっと。
職場では
彼女がいないと困る
とそこにいる誰もが認める存在であり
何もよりも子供達が宝物だという言葉通り
子供達のためにお弁当を作り
愛情を注ぎ
一緒に泣いて笑って時に怒って
そんな姿をいつも隠さずぜんぶオープンにしてきた
彼女の話は
若い社員達の心を惹きつけました。
拍手拍手拍手です。
私も、思わず惹き込まれました。
彼女の3分のスピーチを聴いていて
あらためて
感じます。
上手に話すことはテクニックではない。
話は、見られているんだ、と。
その人が生きてきた体験を
そのまま感じているまま言葉にすれば
彼女のように
すーっと聴いている人の心を
惹きつけてしまうのです。
その人が話すことは
その人の中身が溢れ出たもの、です。
最近読んだ本にこんな言葉がありました。
「言葉は思考の上澄みにしか、過ぎない」と。
言葉をいくら作りこんでも
どんなに流暢に話せたとしても
その言葉がその人の中から
湧き出てきたものでない限り
相手の心に、体に入っていくことは
ありません。
ノウハウでは、ないのです。
テクニックでは、ないのです。
しかし
私達は、
「こうしたら、こうなる」
というハウツーをどうしても求めてしまいがち、です。
コミュニケーションのテクニック
相手に伝わるテクニック
あの手この手で
アメリカから入ってきた手法を勉強し
どうにか自分の言いたいことを相手に伝えようとします。
しかし
残念ながら
勉強すればするほど
相手と距離ができてしまうのです。
テクニックを学べば学ぶほど
「こうやってあいづちをうつ」
「相手の目を見てアイコンタクト」と
テクニックを学べば学ぶほど
人は、その違和感を感じて
伝わらなくなってしまうのです。
知識が脳に入れば入るほど
相手との距離は遠くなります。
何も知らずに
すっと話せば通っていくものが
「こうやってこう言えば伝わるはず」と
作為を持った途端
その人の話し方はおかしく、なります。
そして、
一番大事な
相手と心通じ合わせる
ということが
できなくなっていくんですね。
セールスを勉強すればするほど
「買って欲しい」という違和感が
どうしてもその視線の中に
その話す言葉の中にちりばめられてしまい
相手を無意識に引かせてしまうんですね。
私達人間は
動物的な直感を持っていますので
「ん?なんか、おかしいぞ」
「ん?なんか、売りこもうとしてるな」
ってことを
細胞レベルで感じてしまうものなんです。
あなたも逆の立場なら
同じように感じますよね?
私はよく話し方講座や
レッスンの時に生徒さんに
あなた自身の体験を話して下さい
あなたはどう思っているのかを話してください
あなたはどう感じたのかを話してみて下さい
とその人自身の内面を表に出してもらうことを
意識しています。
自分には関係ないこと
会社のこと
読んだ本のこと
他人のことは
いくらでも話をすることはできるけど
いざ、自分の内面を話してくださいと
言われると
ほとんどの方がフリーズします。
特に競争社会で生き抜いてきた男性は
フリーズするんです。
自分の内面を語ることが
できないんです。
立派な挨拶はできるけど
いけいけどんどんのセールスはできるけど
一番大事な奥さんとは会話ができない
一番リアルな声があがってくる
若い女性社員とは何を話していいか
わからない
そんな男性は多いんです。
てっぺんまで登りつめても
孤独でたまらなかったり
天下を取ったと思った瞬間に
一気に奈落の底まで落とされたり
その原因は
きっと
こんなところに、あるんですね。
戦国時代から、
あまり変わっていないんです。
自分の内面を話す
それは
そんなことを話した体験がない
そんなことを話す機会もない
そんなことを話すのは恥ずかしい
そんなことを話したら弱みを見せるようで嫌だ
このような気持ちが根っ子にあり
どうしても内面を話すことが、できないのです。
少しはなしは変わりますが、
私達が生きているこの現代は
情報は恐ろしく溢れています。
寝ても覚めても情報が飛び込んできます。
それに伴い
私達は、自分に関係のない情報を
今まで以上に聞きたくない時代となっているんです。
あなた自身の立場で
考えてみて下さい。
何かものを買いに行った時に
店員さんが欲しくもないモノの商品説明を始めたら
どう思うでしょう?
「はやく終わってくれないかなあ・・・」
「いつまで続くのかなあ、この話・・・」
「もう次からはこのお店に行くのはやめておこう・・・」
とこんな風に思うのではないでしょうか?
営業も同じですよね。
いきなり
「こんにちは!」って来られて
「最近こんなものが出まして~~~」って一方的に
商品説明されたら
「もう、この人と会うのはやめておこう」
と思うのではないでしょうか?
それよりも
あなたが欲しいものは
自分が本当に求めているものの提案
これではないでしょうか?
あなたが喉から手が出るほど欲しがっているものを
あなたが夜も眠れないくらい悩んでいることを
さっとわかって
その意を読んで提案してくれると
「そうそうそうそう!!!
なんでわかったの!これこれ、これが欲しかったの!」
と、話も盛り上がり
気持ちよく買ってしまった
という経験もきっとあることでしょう。
つまり
「話し方」もこれとまったく同じなのです。
自分が聴きたいことを、話す
のではなく
相手の聴きたいことを、話す
意外かもしれませんが
聴く相手の気持ちを理解して
話せるかどうかを
決めているのは
あなた自身が、先に
自分の心の中身、いわば「腹のうち」を
相手に出せるかどうか、なのです。
自分が先に
腹のうちを見せてオープンにすると
相手は心を開きます。
心を開くと
どんどん相手も自分の心のうちを
あなたがしたのと同じように
オープンにしてくるのです。
人は、鏡です。
まずは、自分自身が
相手にして欲しいことと同じ状態を作ること
そのために
まずは
あなた自身が先に開け
なのです。
話し方教室や
話し方個人レッスンは
最初は、
話し方のテクニックを学びに来られます。
ノウハウを学びに来られます。
しかし、どの方も
他人が話している姿を見て
「ああ、話し方って、内面が全部ガラス張りのように見えてしまうものなんですね」
「隠せないんですねえ」
ということに気がつくのです。
日本人の多くは
話し下手です。
原因は
自分の内面を表に出すことを
してきていないから、です。
自分の心を先に開く
ということを
してきていないから、です。
私達の人間関係の作り方は
その多くは
まずは親をコピーします。
特に母親をコピーします。
子供は母親が大好きなので
躾けられたことよりも
母親がやっていることをそのままコピーします。
頭で考えて躾けたことより
母親がやっていることをみたまま99%コピーするのです。
母親が
他人に心を開くコミュニケーションが得意な人であれば
その子供は同じように真似をして育ちます。
苦手な母親に育てば
その子供もまた、母親がやっていたことを
そのままコピーします。
大人になってから
対人関係で自信がもてない
人前で話すことに自信が持てない
という方はとても多いのですが
その原因は
あなた自身の努力不足ではなく
幼少期の環境が
大きく大きく影響しているのです。
幼少期に見た
母親のコミュニケーションの方法が
閉鎖的なものだったり
あまり認めてもらえなかったり
誉めてほしい時に誉めてもらえなかったり
小さな感情をほったらかしにされたり
厳しく理論で躾けられたり
正論で支配されたり
人は、いろいろな環境で
大きくなっています。
それが
どんな人も
根っ子の中に残っているんです。
根っ子なので
枝をどんなにいじって綺麗に見せようとしたり
枝にどんなすごいものを付けてみても
根っ子がねじれていたりすると
どうしても
いくつになっても70になっても
80になっても
根っ子に残っているものが
出てきてしまうのです。
では、幼少期に
自信を持てないような環境で育ってしまった人は
一生コミュニケーションの悩みを抱えなくてはいけないのでしょうか?
安心して下さいね。
もちろん、そんなことはありません。
正しい方法を学び、
身につければ
誰でも対人関係に自信をもつことは可能なのです。
誰でも
人前で堂々と話ができるようになるのです。
ぜひ
母性型会話術を体得して下さい。
母性型の考え方を知って下さい。
枝は無数にあります。
枝をさわっていくことは、テクニックやノウハウです。
根っ子からねこそぎ考え方を
変えていくことで
無数の枝はすべて、変わります。
あの悩みと
この悩みが
解決する
というものでは、ないんです。
すべてが、解決するんです。
つまり、問題は問題ではなく
悩みは悩みではなかったと
気がつく瞬間がくるのです。
あなたが弱みだと考えていたことは
あなたが弱点だと思っていたことは
あなたが隠したいと思っていたことは
実は
あなたの強みだということに
気がついて欲しいのです。
母性型勉強会もぜひお越し下さいね。
どうぞこのテーブルにあなたの話したいことを出してみて下さいね。
あなたの強みを引き出す「母性型勉強会」
日時:2017年3月15日(水曜日)午後6時30分~9時
場所:高松国際ホテル
会費:3,000円(食事代込み)
http://www.reservestock.jp/events/163391
ご参加をお待ちいたしています。
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この7つの法則は
必ず実行できるものばかりなので
ぜひお試しくださいね。
第1の法則 セルフイメージ
第2の法則 聴き方のすごい効果
第3の法則 第一印象で好感をもたれる方法
第4の法則 人から好かれる声の作り方
第5の法則 伝わる話の組み立て方
第6の法則 あがり症の克服
第7の法則 魔法の言葉 ほめる口癖
あなたが、弱みだと思っていることは
実は「強み」であることはとても多いのです。
あなたの中に眠る強みを引き出し
どんどん世界を広げていって下さいね。
話し方が変わるとあなたはこんな風に変わります。
1、説得力が増します。
2、人に好かれます。
3、笑顔が素敵ですねと言われます。
4、はっきりモノを言える人間になります。
5、断れる人間になります。
6、悩みを相談されやすい人になります。
7、話しかけられやすい雰囲気になります。
8、自信がつきます。
9、信頼してもらえるようになります。
10、自分を好きになり、心から人を好きになることができます。
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