あの人はどうしてそんな態度なんだろう?
強みを引き出す話し方コンサルタント池田弘子です。
3日間、国の機関の管理職の方々のコミュニケーション研修でした。
男性の方がほとんどで、
先週いっぱいは女性40人の中で研修をしていたので
同じことをしても
まったく真逆の反応が返ってきたりし
「ああ、男と女はこんなも違うんだなあ」と改めて実感することになりました。
さて、個人レッスンに申し込んで頂いた女性のご紹介です。
私の企業研修を受けていただき4日間ご一緒した女性です。
その女性は、営業職の40代。
仕事は大好き。
外に出て取引先のお客さんと話すことは大好き。
人前で話すことも苦手ではないという
とってもチャーミングな女性です。
彼女の長年の悩みは、ご主人です。
ご主人は10年上の亭主関白タイプの男性。
怒り出すと手が付けれず
何を言ってもまともに話を聴いてくれたことは、ありません。
結婚する前は、そんな彼が
「リーダーシップがあって素敵」
「男らしくて頼りがいがある」
と思っていたそうです。
しかし、結婚生活は、日常です。
小さなことが、イライラの連続。
噛み合わない夫婦。
研修に来る前に
こんなことがあったそうです。
ご主人が出張から帰ってきたところ。
スーツケースの中に
いつも持っていくコンタクトレンズや薬のセットが入った袋を
入れ忘れていたそうです。
普段は彼女がセットしておくのですが
その日は彼女も忙しくそのセットを入れ忘れていました。
ご主人は帰ってくるなり
「なんで入れてなかったんだ!お前のせいで」
といつものようにすぐ着火し、怒りだします。
彼女は、
「そんな言い方しなくてもいいじゃない。
だって、自分のものなんだから自分で確認すればいいじゃない」
そこからはまた
いつものように
9怒られ、どなられ
1反論し
あとは、しばらく口を聞かない二人がいるんだそうです。
こんなことは日常で、
家は休まる場ではなく
家に帰って主人がいるだけで
頭痛がしてくるんだ、と。
子供達も、そんな両親にうんざり。
口も聞かずに部屋に閉じこもりきり。
家という閉鎖された空間で
しかもそこは長い時間を入る場所で
そこにいる人間同士が
うまく行かない状態が続いている
ということは
ストレスそのものです。
そのままいくと、声の小さいほうが病気になります。
客観的にこの話を聴けば
「まあ、奥さんがかわいそう」と、なります。
しかし、人と人との関係は
どちらが悪くてどちらが良いというものではなく
必ずお互いに言い分があります。
こういうケースの場合
ほとんどの女性が
弱い、です。
言われたら言われっぱなし。
言い返す言葉も持っていない。
声が大きいから、その声の大きさにひるんでいる。
機嫌が悪い人がいたら、ほうっておけば、いいのです。
怒っている人がいたら、ほうっておけば、いいのです。
ここで、
自分が何か怒らせたんじゃないか?
自分が何か機嫌を損ねたんじゃないか?
と相手の機嫌を取ろうとするから
余計に
相手は腹が立ってくるのです。
ご主人は、仕事で嫌なことがもういっぱいいっぱい積み重なっているのかもしれない
ご主人は、誰にも言えない悩みをたくさん抱えているのかもしれない
ご主人は、本当は甘えたいけど、甘えられる場所がなくて苦しいのかもしれない
そういうこと全部ひっくるめて
イライラ機嫌が悪く怒りやすい日常になっているのかも、しれない。
パートナーの彼女ができることは
ご機嫌をとってあげることでもなく
ビクビクすることでもなく
凛としておくこと、です。
仕事をしているから
家事を完璧じゃないから
子育ても完璧じゃないから
よく外に出てるから
だから
主人は私に腹が立つんだ
と思い込んでいるのは奥さんだけ、です。
男性は
ビクビクしている女性が
嫌いです。
弱い女性が嫌い、です。
弱い女性が好きなんだと思い込んでいる女性がいますが
それは間違いです。
媚びてこない
女性
手ごたえがある女性を
求めているんです。
女性自身が
奥さんだから、こうでなきゃいけない
妻だから、こうでなきゃいけない
母親だから、こうでないけない
と思い込んでいるイメージは
ほぼ、勘違いです。
自分だけがそう思い込んでいる
勝手な思い込みです。
それをやっても
あなたのパートナーはあなたを尊敬しませんし
大事にしません。
それをやってもあなたの子供達は
あなたを尊重しません。
女性は、母であろうが
妻であろうが
働いていようがいまいが
「私はこうしたいんだ」
ってことをつらぬき
やり続けている人だけが
輝きます。
生涯を通じて
やっていきたい何かを持ち続けているってことが
女性の軸を作ります。
そしてなぜか
パートナーにも
尊重され
理解されます。
一方的に怒鳴る
話し合いができない
ばかにされている
見下されている
という関係であれば
その関係を長く続かせることは
リスクが伴います。
もう妻だから
夫だから
という社会的な制約だけで
関係をしばることは、できません。
今日という一日を
その相手と過ごすわけですから。
なぜなら、寿命は伸びたからです。
65歳になった後
70歳以降
80歳以降
私達は、まだまだ生きている確立の方が
高くなりました。
昔は、65歳過ぎたら
夫婦で静かに趣味をしたり
旅行に行ったり
孫をみたり
そうしてゆるやかに
歳を重ねていって天国へ、という
ことが当たり前でした。
しかし今は、違いますね。
長いんです。
話し合いができない
相手に甘え感情をぶつけ放題
こんなパートナーとの関係は
間違いなく
老後の生活を苦しくつらいものにする
テーマなのです。
仕事が好きなんです
仕事してる時の方が楽しいんです。
やりがいがあるんです。
こんな女性ほど、
家庭の中では
パートナーとの関係で
言いたいことの100分の1も言えず
モンモンとしている人が多いのです。
歳を重ねれば重ねるほど
家で過ごす時間に
どれだけエネルギー充電ができることが
大事かを感じるようになります。
肉体が衰えていけばいくほど
身近な人との言葉のやりとり
態度、雰囲気がいかに
自分の健康状態に影響を与えていくかを
感じるようになります。
私達は一緒にいる人との関係で
あっという間に病気にだってなれます。
イライラ言われる
怒鳴られる
上から命令される
こんな存在と一緒にいる空間では
肩もパンパンに懲ります。
頭痛もしてくるでしょう。
胃の調子だっておかしくなります。
本を読もうと思ってもその気力もなくなるでしょう。
お肌の調子も下るでしょう。
不機嫌な人
すぐ怒り出す人は
機嫌をとっても
治りません。
だから、治そうと思わないことです。
機嫌を取ろうとしないことです。
機嫌を取ろうとするから
魅力を失うのです。
機嫌を取ろうとするから
やたら疲れるんです。
機嫌をとるから
そんな自分に嫌気がさすんです。
全部やめましょう。
物事をきちんと勉強している人や
お商売をきちんとしている人
成長しようと学び続けている人は
そうそう簡単に
カッとなったりしません。
カッとなる。
感情がコントロールできずイライラするのは
そんな自分に気がつくことさえできない
環境に長くいるから、です。
パートナーである女性まで
その不機嫌イライラに
感染されてはいけません。
そしてこれは逆バージョンも、ありです。
男性がきちんと勉強しているなら
かっかっかっかと怒りたてる妻の存在は
苦しいものでしょう。
それも同じです。
相手は夫だろうと妻だろうと
相手のご都合で機嫌が悪くなっているんです。
だから、あなたは関係がない。
自分に関係があると思うから
自分を責めてしまいます。
関係はないんです。
ほうっておくんです。
そんなことが、気にならないほど
自分のやりたいことに
没頭することが勝ちです。
不機嫌なパートナー
すぐ怒るパートナーと一緒いて
「あの人が機嫌が悪いから・・」と
自分まで落ち込んだり
機嫌が悪くなったりしたら
ダメなんです。
最終は自分がどうか、です。
自分の足で立つんです。
自分の足で立てば
相手の機嫌などどちらでも良くなります。
そんなことを
考える余裕が自分の頭になくなるからです。
自分で立ってないから
相手からは
どこまでも
突っ込んでこられるんです。
40代後半。
とても若く見えてチャーミングですが
女性の見た目は
期限があります。
どんなに若く見えても
実際に若さに溢れている女性にはかないません。
時間は有限です。
生物ですので、
老いて枯れて死んでいく
この流れは誰にも止めることは
できません。
私は彼女に言いました。
「そろそろ
自分を大事にしましょう」
相手がどうでるか
相手の機嫌がどうか
相手が怒っているどなっている
そんなことばかりが気になっているということは
自分に夢中じゃないから、です。
このままでは
5年後も
ご主人の機嫌をうかがい
ご主人に怒られどなられ
ご主人に嫌な言葉をなげかけられ
そんな日常が待ってます。
いますぐ、
言葉を変えてみましょう。
言葉を変えると
態度が変わってきます。
言葉を変えていくと
考え方が変わるんです。
その時間、一瞬です。
ハッと気がついたら
一瞬なんです。
そうはいってもなかなかね
という道にいく人は
5年後も同じ自分です。
ハッと気が付き
こんな自分じゃ嫌だ!と声をあげた人は
変わります。
一瞬で、変わります。
私は、人が一瞬で変わっていく姿を
何度も何度も見てきました。
人は気がつくと
「ああ、今まで自分はなんてことしていたんだろう!」と
今までの自分をすぐに脱ぎ捨てたくなるんです。
明日脱ごう、とは、ならない。
今すぐ、脱ぎたくなるんです。
一番近くにいるパートナーの機嫌をうかがわないようになったならば
彼女も仕事のやり方も、変わります。
相手の反応に一喜一憂することが
ばかばかしく感じるようになっていきます。
自分を表現していくことを
身につけていくと
周囲からはいろんな反応があることに
気がつかされます。
反発する人もいる
でも好きだといってくれる人もいる
あ、そんなものか、
ということが
肌でわかってくるんです。
人の機嫌をむやみやたらに
とらないことです。
たとえ、主人でも
妻でも
子供でも。
機嫌をとられた側は察知します。
そして
最期は見下すのです。
なめてかかってしまうのです。
あの人はあの人、自分は自分です。
それを知ってるから
仲良くなれるんです。
香川県 高松市 話し方教室 人間関係の悩み コミュニケーション能力 スピーチ プレゼンテーション力 メンタルを強くしたい 対人関係 話し下手 文章指導 上がり症 緊張タイプ コミュニケーションスキルを磨きたい 岡山県 香川県 愛媛県 徳島県 高知県より生徒さんがお見えになっています。
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