意味がわかると、行動に変わる
強みを引き出す話し方コンサルタント池田弘子です。
母の３回忌で愛媛に行っていました。
弟や妹
その子供達
その子供達のまた子供達
にぎやかな１泊温泉旅行を兼ねてでした。
いとこ同士が家族同士で集い
大勢で集まれることのありがたさを感じた夜になりました。
子供達に家族が増え
おちびちゃんたちがどんどん増えていくこと
子供達いとこ同士が仲良くして繋がってくれていくことは
これ以上ない幸せです。
さて、法事の席で
わあ、素晴らしいお話だなあ、と思うことがあったので
お伝えさせて下さい。
お経って、よほど仏教を詳しく勉強している人でないと
なかなか意味がわかりませんよね。
私は毎朝、お仏壇に向かって経文を２０分間読み上げることが
日々の習慣なので法事の席でも
お坊さんの後に続いてお経を読み上げていましたが
隣の弟、妹
子供達はいまにも寝てしまいそうな雰囲気でした。
しかし、
一通り供養のお経文が終わった後
お坊さんが私達に向かって
お話をはじめたんです。
『みなさんは、今日３回忌でこの場に集まってくださいました。
おばあちゃんがあの世に旅立って３年が過ぎました。
といっても命日はまだ先で、今日は前倒しで
３回忌の法事をしているわけです。
命日にはちゃんとお料具膳をお仏壇に備え
おばあちゃんのことを思い、手を合わせてくださいね。
３３回忌がすむ頃に
おばあちゃんははじめてあの世での修行が終わります。
まだ３回忌なので修行がはじまったばかり、です。
今、天の上で
修行を頑張ってやりだしている
ところなんです。
この法事はいわばあの世にいる
おばあちゃんの応援です。
「おばあちゃん、みんなが応援してるよ」と
あの世のおばあちゃんにお伝えするものです。
３３回忌が終わった頃には、もうこの中の半分以上の方は
あの世に行かれてるかもしれませんが
ここにいる子供さんたち、お孫さんたちを
目には見えないけれどあっちからこっちから
お守りしてくれる存在となるのです。
みなさんも、感じることはありませんか？
危機一髪だった
わあ、危険な目に合う前になあ気がついてよかった
というようなことが、ありますよね？
目には見えないけれどこうやって私達をお守りしてくださっている
存在が先祖代々皆様にはいるのです。
今日もこうしてご遠方から
飛行機や新幹線に乗り、車を何時間も走らせ
１泊し、時間をわざわざおつくり頂き
おばあちゃんのために、ご家族が集まって下さっています。
次は７回忌ですが、
そして１３回忌、３３回忌と、
どうか今日のようにみなさんが
ご先祖様のため一同に集まり
交流を深めてください。
そうすることで、
ご先祖様も喜ばれ
あちらはあちらでこの世に生きる私達を
守ってくださいます。
こちらはこちらであの世で修行するご先祖様を
応援するのです。
相互に守りあい
相互に祈りあい
励ましあう
こういう意味があるのが
この３回忌なんですね』
お経の間中寝ていた子供や孫達も
お坊さんのお話は
とてもよくイメージできたようで
「おばあちゃんは修行中なんや！」
「３３回忌って、もうおばあちゃんやお母さんおらんやん！」
など、お坊さんに素朴な質問を投げかけ
とっても和やかな場になりました。
忙しい現代人は
法事もある程度したらもう、集まれないことも多いようです。
しなくてもいいんじゃないかという家もあるようです。
しかし、
今回、普段なかなか集まれない家族や親戚が
一同に集い
先に逝った祖父母のことを思い出し
食事をし、お風呂に入り
夜遅くまで語り合う
という時間は
素敵な時間でした。
お坊さんが
難しいお経の後、
小学生でもわかるような言葉で
私達に今日集まる意味をお話して下さったから、だと思います。
私たちは
自分がやっていることの意味が
はっきりわかった時、行動が変わります。
これをすることの意味
そして価値をはっきり知らされた時
自分から動こうという気になります。
目には見えないことの価値を
これほど上手に伝え
そこにいた全員に
「また次、必ず集まろう」と
約束させてしまったんです。
ある意味、すごーい
営業マンですね。
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