専業主婦ほど、不安なものってないんです。
強みを引き出す話し方コンサルタント池田弘子です。
「専業主婦ほど、不安なものってないんです」
その方の口から出てきた言葉です。
ご主人様からのご紹介で私の個人レッスンをお受け下さった女性です。
大手企業にお勤めのご主人と
もうすぐ大学を卒業される息子さんの3人暮らし。
息子さんは希望の企業に内定が決まり
来春には、家を巣立ちます。
この方は、短大を卒業した後、すぐ結婚し
一度も働いた経験がありません。
学生時代にアルバイトをした経験も、ありません。
息子さんが高校生の頃、このままではいけないと何度か
働く女性を応援するセミナーや、集まりに参加しました。
しかし、なじめず申し込んだその日には
「自分にはできない」と家に帰ってきていました。
お友達とお食事に行ったり
平日の習い事はびっちり詰まっています。
でも、なにか物足りない。
そう感じていた時に
いつもランチに出かける同じ専業主婦の友人のご主人が
会社を辞めなくてはいけないことになっているという悩みを聞きました。
ご主人は管理職で、営業成績も問われる立場で長くストレスを感じていたせいか
男性の更年期のような状態が長く続き
病院に行ったりきたりの生活。
仕事は休みがちになっていたんだそうです。
結婚してからは経済のことや
もろもろのことは、全て主人まかせ。
一体お金がどこから入ってきて
どこにでていくのかも、自分では把握できていない状態。
これからいくらかかるのか?
今までいくらの蓄えがあるのかも
ご主人まかせだった。
「もし、主人に何かあったり、主人からの収入が途絶えたら・・・」
と想像しただけで、ぞっとして不安でしょうがない
という話を身近でまのあたりにしたんだそうです。
この方は私も、自分で働いて収入を得る
ということをしておかなくちゃ、と外に出ることを決意しました。
ハローワークにでかけ仕事を探しいざ面接となり
会社訪問をした時。
扉を開けることも、怖い。
受付の人に、「面接のものです」と話す時も緊張してしょうがない。
面接してくれた会社の方との話は
もうほとんど何を話したのかわからなくなるほど
真っ白でした。
訪問した会社の中には自分と同じ年代の女性達が
何人も制服をきて働いていました。
結婚してから30年近くほとんどを
家の中で過ごし
子供ができてからは子供つながりの関係での付き合いをし
朝ご飯を作って主人と子供を送りだした後は
部屋のかたずけをし、
午後からはランチに行ったり
習い事に行ったり
夕方になると買い物をし
晩御飯を作り
家族の帰りを待つ。
こんな生活習慣でずっとやってきました。
世の中には
社会に出て働く女性もたくさんいる
会社に勤めて朝から夜までフルタイムで働く女性もたくさんいる
しかし、自分はもう30年近く
家の中でいる。
人と話すことは得意なほうだと、思っていたそうです。
コミュニケーション能力は高い方なんだと、自分で思っていたそうです。
しかし、
まったく知らない人の前で
自分のことを話さなくてはいけない
となった時に
極度に緊張し、何も話せなくなり
終わった後は
落ち込んでしまう
という体験を何度かしたことで
すっかり自信をなくしてしまったのだそうです。
数人の仲良しグループで話せることと
社会の中に出て
自分の言葉で話せるということは
全く意味が違うものです。
多くの女性は
おしゃべりは得意です。
しかし
自分の言葉で
自分をきちんと表現していくことを
訓練できている女性は
まだまだ、少ないです。
レッスンを受けた後
どんな自分になっていたいですか?
とお聞きしました。
彼女が書いたものは、こうです。
☑毎日喜んで働きにでかけている自分
☑これからの自分のために勉強している自分
☑人前で堂々と話しができている自分
そして最後に
☑主人に認めてもらえる自分
素敵ですね。
こうなりたい自分を、明確にイメージできているなら
かならず、そうなります。
それにしても
ご主人はもっと素敵だと、思いませんか?
奥様に、投資をしているっていうことが。
「こんなのがあるよ、行ってみたら?」と
言ってくれるご主人はすごいなあと
思いました。
賢い男性は、妻を育てます。
賢い女性も、夫を育てます。
女性が男性を育てることは、言葉のかけようで
いくらでもできます。
しかし
男性が女性を育てるには
投資がいります。
お商売をされている方なら
誰だって右腕となる存在が欲しいですよね。
右腕の最大の候補は
奥様、です。
多くの男性は妻とは話ができない、と言います。
妻に仕事の話をしても、わかってもらえない。
妻には世の中のことが、わからないから。
言うだけムダ。
だからせめて
家の中のことだけでもちゃんとやってくれよ
家のことで文句を言うのだけはやめてくれよ
家の中でストレスをかけるのだけはやめてくれよ
と、言う男性は本当に多いのです。
しかしそれは、
妻を教育していないから。
情報共有していないから。
女性が本気で勉強したら
男性とはまったく違った視点、視野で
男性をサポートしはじめます。
パートナーを自分の生涯の右腕にするためには
投資がいります。
勉強してもらわないといけません。
勉強するには
お金がかかります。
ただで手に入る情報は
その程度です。
私も若い頃からいままで
勉強すること
専門的な知識を身につけることには
お金を出してきましたし
勉強することにお金を惜しんだことはありません。
結婚生活をしていた時でも
一番お金を使っていたことは
勉強でした。
洋服よりも
遊ぶことよりも
旅行することよりも
何よりも
自分の中身を肥やすことに関心が高く
そのためのお金は
まったく惜しく感じたことはありません。
娘はそのことをよく知っているので
同じように自分を成長させる勉強やセミナー勉強会
にはどんなに遠くても即決で出かけていってます。
どんなに忙しくても
子供を預けてでも時間を作ってすぐに出かけちゃってます。
「ああ、まったく同じ行動を取るんだなあ」と
見てておもしろいほど、です。
彼女の娘もまた、同じ行動を取っていくことでしょう。
妻が勉強することに
妻を賢くすることに
喜んでお金を出せる男性は
素敵です。
成長する喜び
学んでいく喜び
新しいことを知り
知ったことをやってみることで
どんどん自分の能力が開いていく喜びを
感じていくこと
それは
ぬるま湯につかっているのではなく
毎日毎日、勉強し
新しいことにチャレンジする姿勢です。
チェレンジしているから
動いているから
不安な気持ちが消え去るんです。
止まっている時は
頭の中に
「不安」と「不満」と「見えないことへの恐怖」しか
巡りません。
人間はそうなっています。
男と女は
夫と妻になっても
どちらも同じように成長していないと
かならず止まっている方が
足を引っ張ります。
面倒くさくなって夫婦の関係を
置き去りにしていると
歳を重ねた時、
ツケが回ってきます。
自分の両親の姿を見て
「私は母親みたいになりたくない」
「私達は両親みたいな夫婦にはなりたくない」
反面教師のように親のことを
とらえている30代40代の夫婦も増えてきました。
それは
話し合いができず
それぞれがてんでバラバラで
妻は夫に要求し
夫は妻に要求し
要求したものが得られないと、腹が立ち、怒る
感謝やねぎらいとは対極にある
相手からより多くのものをもらいたい
もらってしかるべき
という不足の感情です。
両親のそんな日常の繰り返しをを見て
「こんな風になりたくない」
と思うのです。
親の姿は、
特に母親の姿は
娘から見ると「自分の将来の姿」を見てしまうものです。
母と娘はある意味一体です。
母のようになりたくないと
家を飛び出して
自分で夢を持ち、進んでいったとしても
根っ子の部分で
母と同じような選択をしてしまい
母と同じような考え方でものや人を選択してしまい
母と同じような人生を送ってしまっている
という女性は多いのです。
1人の女性として
夫にも認めれ
社会でも認められ
自分の言葉で誰とでも話ができる自分
自分を変えたいと思った時
まずは、言葉から変えるのです。
言葉を変えることで
自分のセルフイメージが塗り変わってきます。
自分が自分のことをどう思っているのか?
思っている通りの自分になっていきます。
過去がこうだったから
お母さんがこうだったから
お母さんにこういわれて育ったから
または、お父さんに。
言われたこと
モデルとしてコピーしてきたお母さんのイメージが
自分自身のセルフイメージになっている女性が
ほとんどです。
過去こうだったから、今はこうだ。
という考えは、もう必要ありません。
大事なことは
これから
どうしたいのか?
どうなりたいのか?
今のあなたが、最新版なのです。
過去はもういい。
今まで専業主婦をやってきたことを振り返ると
彼女が専業主婦でやってきたことの内訳は素晴らしい内容でした。
ご主人にも書き出してもらう宿題を出させて頂きました。
ご主人から私に送られた
奥様が専業主婦としてやってきてくれたこと
ぎっしり箇条書きでかかれていました。
こんな関係を築かれている
ということだって、もう最高に素晴らしいことです。
今まで専業主婦として
しっかり身に付けてきた技術や知恵を
今後は、社会に出て生かしていくんだ
と切替えていくんです。
これまでの専業主婦での30年は
素晴らしいものだった
私はやりきった
やりきったから、次のステージへ行くのです。
そう、考えてみてはいかがでしょうか?
専業主婦しかしてなかった自分には
何もない。
何もない自分だから
社会にでても通用しない
そう、考えているより、ずっと発展的ですよね?
これは
考え方の差です。
もし、
「どうせ」という考え方を持っているなら
いますぐ
後者の発展的な考え方を知りましょう。
知れば、「あ、そうか」とすぐに
頭を切替えましょう。
頭なんてそう簡単に切り替わらないわ
と思っているのも
考え方です。
「知れば一瞬で切り替わる」と知っていれば
切り替わるのです。
私達はそうなっているんです。
ならないと
思い込んでいるのは
自分の思い込みです。
会話の中でお話をうかがっていくうちに
とてつもない知恵が詰まっていることに、気がつかされました。
☑息子さんを見事一流大学に入学させたお母さんの日々の工夫
☑親族やお姑さんと長くいい関係を築くコツ
☑ご主人の健康診断をいつも「良好」にもっていくためのお食事の知恵
私が苦手だったものをすべてです(^^:)
知恵の宝庫のような女性でした。
ご自分では「こんなことは、誰でもやってるものだから」とおっしゃいます。
いえいえ、
そんなことはありませんよ。
この方はレッスンの後
毎回こうおっしゃって下さったことが私にはとっても印象的でした。
「先生、自分のことを話せるって楽しいことなんですね。
自分の話を聴いてくれることって、嬉しいことなんですね。
自分の中にあるものを、引き出してもらえるって、快感ですね。」
人は誰しも
自分のことを話したい、生き物です。
自分を表現したくてたまらない存在です。
それを恥ずかしいと思うことなど、ありません。
堂々と、話して下さい。
堂々と話すから、その人に惹きつけられていくのです。
「私、自分を表現したいんです」
と手を上げて下さい。
全力でサポートしますね。
香川県 高松市 話し方教室 人間関係の悩み コミュニケーション能力 スピーチ プレゼンテーション力 メンタルを強くしたい 対人関係 話し下手 文章指導 上がり症 緊張タイプ コミュニケーションスキルを磨きたい 岡山県 香川県 愛媛県 徳島県 高知県より生徒さんがお見えになっています。
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